エコバッグに付いているマーク、本当の意味をご存知ですか?
エコバッグに付いているマーク、本当の意味をご存知ですか?
インデックス
はじめに
「エコマーク」は多くの環境配慮型製品に表示されていますが、その詳しい意味や基準をご存知でしょうか?エコバッグに付いているマークの意味を知ることで、環境や社会に配慮したサステナブルな選択をすることができます。
この記事では、エコマークを中心に、エコバッグに使われる環境認証ラベルの意味や違いを解説しながら、当社が取り扱う環境配慮型エコバッグも合わせてご紹介します。
エコマークとは?基礎知識と意味を解説

エコマークの意味と目的
エコマークとは、「環境負荷が少なく地球環境の保全に役立つと認定された製品やサービス」に付けられる環境ラベルです。青色の「e」の文字が地球を優しく包み込むようなデザインが特徴で、「私たちの手で地球を、環境を守ろう」という願いが込められています。
このマークは、消費者が環境に配慮した商品選択をしやすくし、企業の環境改善努力を促進することで、持続可能な社会の形成を目指しています。
エコマークが評価する4つの環境項目
エコマークの認定基準は、製品の「ライフサイクル」全体を通じた環境影響を評価します。具体的には以下の4つの環境項目に焦点を当てています。
1. 省資源と資源循環
原材料の採取から廃棄までの各段階で、資源の消費を抑え、再利用やリサイクルを促進できるかを評価。エコバッグの場合、再生素材の使用率や耐久性が重要です。
2. 地球温暖化の防止
製造過程や使用時のCO2排出量など、気候変動に影響を与える要素を評価。エネルギー効率の良い製造方法も評価対象です。
3. 有害物質の制限とコントロール
人体や環境に悪影響を与える化学物質の使用を制限・管理しているかを評価。有害な染料や加工剤を使用していないことが条件です。
4. 生物多様性の保全
自然環境や生態系への影響を最小限に抑える取り組みを評価。持続可能な方法で採取された材料の使用などが評価されます。
エコマークの認定基準を解説
ライフサイクルアセスメントとは

ライフサイクルアセスメント(LCA: Life Cycle Assessment)とは、製品の「ゆりかごから墓場まで」の環境影響を評価する手法です。エコマークではこの評価に基づいて、以下の段階における環境負荷を総合的に判断します。
ライフサイクルの6段階
| 段階 | 内容 |
| 資源採取 | 原材料の調達時の環境負荷 |
| 製造 | 製品の生産過程での環境負荷 |
| 流通 | 輸送・販売時の環境負荷 |
| 使用消費 | 消費者が使用する際の環境負荷 |
| リサイクル | 再利用・再資源化の可能性 |
| 廃棄 | 最終処分時の環境負荷 |
省資源と資源循環の基準
エコマークでは、限りある資源の効率的な利用という観点から、以下が評価されます。
評価ポイント
✓ 再生材料の使用率:リサイクル材料や再生可能資源の使用割合
✓ 省資源設計:必要最小限の材料で機能を確保
✓ 長期使用設計:耐久性の高さや修理のしやすさ
✓ リユース・リサイクル:使用後の回収・再利用システム
エコバッグの場合、再生ポリエステルや再生コットンなどの使用率、丈夫な縫製による長期使用可能な設計が重視されます。
世界の主要な環境ラベル一覧と比較
日本のエコマーク

エコマークは、1989年に創設された日本を代表する環境ラベルで、公益財団法人日本環境協会が運営しています。デザインは1988年の一般公募で選ばれた作品をもとに制定されました。2012年と2020年には、国際規格ISO14024に準拠した運営体制が世界エコラベリング・ネットワーク(GEN)の監査システム「GENECIS」で認定されました。
ドイツのブルーエンジェル

ブルーエンジェル(Der Blaue Engel)は、1978年に創設された世界初の環境ラベルです。ドイツ連邦環境庁の管轄下で運営され、その厳格な基準で世界的に高い信頼を得ています。
EUエコラベル

1992年に設立された欧州連合の公式環境ラベルで、EU加盟国全体で統一された基準により、国境を越えた製品の環境性能の比較を可能にしています。
その他の国際環境ラベル
- 北欧スワン(Nordic Swan):北欧5カ国で運用される厳格な環境ラベル
- FSC認証:持続可能な森林管理の認証
- MSC認証:持続可能な漁業の認証
- GOTS::オーガニック繊維製品の世界基準
- OEKO-TEX® Standard 100:繊維製品の有害物質不使用を証明
環境ラベル比較表【一目でわかる】
| 環境ラベル名 | 運営国 | 創設年 | 主な評価対象 | 特徴・強み |
| エコマーク | 日本 | 1989年 | ライフサイクル全体の環境負荷 | 日本市場に最適化された基準 |
| ブルーエンジェル | ドイツ | 1978年 | 資源効率・有害物質・気候保護 | 世界初の環境ラベルで最も厳格 |
| EUエコラベル | EU | 1992年 | ライフサイクル全体・化学物質 | EU全域で統一された基準 |
| 北欧スワン | 北欧5カ国 | 1989年 | 気候変動・化学物質・資源効率 | 気候変動対策に特に厳格 |
環境に配慮したエコバッグの素材と認証
「環境に良い」と言われるエコバッグでも、その根拠となる認証や素材は意外と知られていないものです。そこで、フェアトレードやオーガニックコットンなど、よく使われる環境認証と素材の意味を解説します。
国際フェアトレード認証コットンラベル

国際フェアトレード認証コットンラベルとは、その製品に使われているコットンが、国際フェアトレード基準に沿って生産・取引されていることを示すマークです。生産から加工までのすべての工程で追跡(トレース)が可能で、加工途中に非フェアトレード認証のコットンが混ざることはありません。
フェアトレード認証製品を選ぶことは、生産者が正当な賃金を受け取り、安定した生活を送る支援につながります。SDGsの17の目標のうち8つの達成に貢献する、とても意義あるコットン素材です。これからますます注目を集めていく素材といえるでしょう。
【関連記事】サステナブルなフェアトレードコットンで作るエコバッグ
フェアトレード認証付きのエコバッグをご紹介
持ち手はやわらかいコットンテープを使用し、普段使いのバッグとしても問題なく使用できるコットン素材のエコバッグです。国際フェアトレード認証ラベル付きのアイテムとなっており、SDGsやサスティナブルへの取り組みで企業価値を高められます。
オーガニックコットン
※写真のマークは当社オリジナル
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を3年以上使っていない農地で、有機栽培によって育てられたコットンのことです。一般的なコットン栽培では多くの薬剤が使用され、環境や生産者の健康に負担がかかりますが、オーガニックコットンはそれらのリスクを抑え、サステナブルな社会づくりに貢献します。
触り心地や見た目は通常のコットンとほとんど変わりませんが、栽培方法や土壌づくりなどの工程に違いがあります。そのため価格は高めになりますが、環境にやさしい素材として高い注目を集めています。
オーガニックコットン素材のエコバッグをご紹介
こちらのうすでトート(M) オーガニックコットンは、環境に配慮した製品の中では、比較的安価に製作できるトートバッグです。ノベルティや景品としても製作しやすい価格帯なので、販促用やキャンペーンのオリジナルグッズとしてもお使いいただけます。
リサイクル素材

リサイクル素材は、廃棄されるはずだった資源を再び原料として活用することで、環境負荷を大幅に減らせるサステナブルな素材です。製造時の新たな資源の使用を削減できるためため、CO₂排出量の削減にもつながります。
【関連記事】使えるのに捨てられてしまう生地を有効活用!サステナブルなオリジナルエコバッグ
代表的なリサイクル素材
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再生コットン
縫製工場の裁断くずや不要になった繊維を再利用。やわらかさは通常のコットンとほぼ同じ。 -
再生PET
ペットボトルを粉砕・加工して繊維化。軽くて丈夫で、エコバッグにも多く利用される素材。 -
再生PP(ポリプロピレン)
回収したPP製品を再加工。耐久性・防水性に優れ、繰り返し使えるバッグに適している。 -
再生ファブリック
再生繊維を組み合わせた再生素材。見た目や機能性を保ちながら環境負荷を低減できる。
リサイクル素材のエコバッグをご紹介
【 ミックスマチ付トート(M) 】

リサイクルコットンとポリエステル混紡のミックス生地です。5オンスと薄めの生地感ですが丈夫なので、重たいものをいれても安定感があるのが特徴です。約11cmの底マチがあるため、卵パックや牛乳など、幅のあるものも入れやすくなっています。
よくある質問(FAQ)
Q1. エコマークと環境ラベルの違いは?
A. エコマークは環境ラベルの一種です。「環境ラベル」は、製品やサービスが環境に配慮していることを示すマーク全体の総称で、エコマークは日本を代表する環境ラベルです。
Q2. エコマーク付きエコバッグは本当に環境にやさしい?
A. はい、エコマーク付きのエコバッグは信頼性の高い環境配慮がなされています。製品のライフサイクル全体にわたる環境負荷を総合的に評価し、厳しい基準をクリアした商品にのみ与えられます。省資源と資源循環、地球温暖化の防止、有害物質の制限と管理、生物多様性の保全の4項目で審査されます。
Q3. オーガニックとフェアトレード、どちらを選ぶべき?
A. それぞれ異なる価値観を持つ認証です。
- 「地球環境への負荷低減」や「製品の安全性」を最優先する→オーガニックコットンがおすすめ
- 「生産者の生活支援」や「公正な取引」を最優先する→フェアトレードコットンがおすすめ
Q4. エコマーク認定商品の見分け方は?
A. 製品やそのパッケージに「エコマークのロゴ」が印刷されています。地球を優しく包み込むような人間の手で「e」の文字を表現したデザインです。日本環境協会の公式サイトで認定商品の検索サービスも提供されています。
まとめ|環境認証ラベルを理解してサステナブルな選択を

エコバッグに付けられたエコマークや環境認証ラベルは、単なるデザインではなく、製品のライフサイクル全体にわたる環境負荷を評価した証です。
省資源やリサイクル、CO₂削減、化学物質の管理、生物多様性への配慮など、多角的な基準をクリアした製品のみが認定されます。
これからエコバッグを購入する際は、ぜひエコマークや認証ラベルを確認し、環境や社会に配慮した製品を選んでみてください。小さな選択が、持続可能な社会づくりにつながります。
エコマーク・環境認証付きオリジナルエコバッグを製作
カプセルボックスでは、オーガニックコットンやフェアトレード、リサイクル素材など、環境や社会に配慮した製品を取り揃えており、用途やデザインに応じて最適な製品を選んでいただけます。
すべての製品に認証がついているわけではありませんが、一部の認証付き製品は、環境にやさしい素材選びや社会的価値を重視するお客様に特におすすめです。
カプセルボックスの5つの特徴
✓ 豊富な素材選択肢:オーガニックコットン、再生ポリエステルなど環境配慮型素材を多数取り扱い
✓ 認証取得素材:厳しい基準のGOTS認証を受けた国際認証素材もご提供
✓ 小ロット対応:10枚からの製作が可能で、初めての企業様も安心
✓ 短納期対応:翌営業日で発送可能なエコバッグも。企画やイベント直前でも間に合います。
✓ デザインサポート:使用シーンに合わせた設計・カラー提案など専門スタッフがサポート
環境に配慮したオリジナルエコバッグなら、カプセルボックスにお任せください。
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