シルク印刷インク DIC/PANTONE とは?色のこだわりがエコバッグの仕上がりを決める。
エコバッグの印刷には欠かせないインク(塗料)、
印刷機や商品の仕様、仕上がりによっては使用するインクも様々。
今日はエコバッグに活用されているシルク印刷のインクのお話。
実はとても深く、こだわりがあることをご存知でしょうか?
※シルク印刷についてはこちらをご参考ください。
色って無限大に存在する
シルク印刷には絵の具のような液体インクを使ってエコバッグに印刷を行います。例えば青1色でエコバッグにインクを刷る場合、青と言っても濃い青、淡い青、深い青、透き通った青など、言葉にしてみるとその数や表現方法は無限にありますよね。自分のイメージや好みの青をどんな方法で伝えたら想像通りの色が再現されるのでしょうか。データでその青を作ればその色でエコバッグにプリントされて仕上がってくるのでしょうか?
世界共通で使われるカラーチップ
そんな青とは言っても色々な青があるので、カラーチップという色見本をもとに多大な色数を番号化し、世界各国共通で活用されている「DIC(ディック)」「PANTONE(パントーン)」というものが存在しています。国を超えて世界共通認識で使われている代表的な色見本です。世界中で使えるため、企業や団体などの組織を象徴する色(コーポレートカラー)として使われることも多いです。圧倒的な色数でほとんどの希望色がこの中で叶えられます。
印刷するインクの色はどうやって作られるのか?
話はもどりますが、シルク印刷には絵の具のような液体インクを使います。ではこの液体インク、上記のカラーチップ(色見本)の分だけ常に用意されているのか?いいえ、カラーチップの色はインクの原色を混ぜ合わせて再現されているんです。これは職人さんの成せる業、カラーチップの通りの色を作るのに細かい微調整をしながらインクの調合を行います。濃さや薄さ、色味を見本通りにするのに、どの原色をどれだけ調合するか、技術と経験が伴います。
こんな小技も?
世界共通で使えるカラーチップ、主に専門の業種で使用されることがほとんどです。わざわざ色見本を買うまでわ…なんて時には手元にある紙(希望色)などを見本にして送って頂くことも可能です。職人さんが目視でインクを調合致します。また、「DIC(ディック)」「PANTONE(パントーン)」の近しい色番号に変換しておけば、エコバッグの印刷以外でも使用ができます。
こだわりの色を
エコバッグ制作にはバッグの形や仕様、デザインのこだわりはもちろん、
印刷の色によっても、かわいいバッグ、クールなバッグ、ヴィンテージ風などなど、色ひとつで雰囲気が大きく変わってくることも。ひとりひとりの好みやこだわりがエコバッグの仕上がりに大きく関わってくること、ご参考にしていただけるとうれしいです。
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