サイズの違うエコバッグに同じデザインを印刷すると安くなる?コストを抑える発注のコツを解説
サイズの違うエコバッグに同じデザインを印刷すると安くなる?コストを抑える発注のコツを解説
インデックス
「サイズ違いのエコバッグに同じデザインを印刷したら、料金は安くなるのかな?」
そんな疑問をお持ちの担当者様は多いのではないでしょうか。結論から言うと、印刷方法やデザインの作り方を少し工夫するだけで、製作コストは大幅に抑えられます。
本記事では「シルクスクリーン」と「インクジェット」の2つの特徴を比べながら、賢く低コストで仕上げるコツを分かりやすく解説します。
(※実際の費用は生地や枚数で変動するため、まずは基本の仕組みとして参考にしてください)
入稿データはAdobe Illustratorのパスデータ(ai形式)が最適です。
jpgやpngなどの画像データは、1色刷りでもフルカラー扱いになりコストが上がる場合があります。
データの仕様が分からない場合も、当社にて無料で変換や確認を行いますのでお気軽にご相談ください。それでは本題に入ります。
結論:シルク印刷で「版(型)」を共通化できれば安くなる!
エコバッグのサイズが異なっていても、1つの「印刷版」を共通して使用できれば、全体の製作費用を低く抑えられます。
これを実現するために重要なのが、最も一般的な印刷手法である「シルクスクリーン印刷」の仕組みを理解することです。
シルクスクリーン印刷は、色ごとに1枚の「版(型)」を作成し、バッグに1枚ずつインクを刷り込んでいく方法です。
同じデザイン、かつ同じ大きさであれば、エコバッグ自体のサイズが違っても同じ版を使い回すことができます。
例えば、小ぶりの手提げタイプである「カレッジトート(M:幅250mm×高さ320mm)」と、肩掛けが可能な大きめの「ベーシックトート(幅400mm×高さ320mm)」の2種類を作ると想定します。
この2つに同じ版を使って印刷を施した場合、仕上がりの見え方に違いが生まれます。
大きなバッグに印刷したデザインは、小さなバッグに印刷したものと比べて相対的に「やや小ぶり」な印象を受けます。
これは、まったく同じ大きさの印刷版を共通して使用しているからに他なりません。
見た目のバランスが変わる点に注意が必要ですが、版代を1つ分にまとめられるため、確実なコストダウンに繋がります。
エコバッグの「印刷範囲」とは?

版を共通化してコストを抑えるためには、各エコバッグに設定されている「印刷範囲」を考慮しなければなりません。
エコバッグへきれいにオリジナルプリントを施すには、バッグの表面をなるべく平らな状態に保って印刷を行う必要があります。
生地に段差や傾き(平衡が保てない状態)があると、インクのかすれ、つぶれ、ボケといった印刷不良の原因になるためです。
そのため、各製品には「平らな状態で美しく印刷ができる限界の領域」として、個別の印刷範囲が設定されています。
この印刷範囲のサイズは、当然ながらバッグの大きさに比例して変わります。
シルク印刷で同じ版を使い回す場合は、製作したいすべてのエコバッグの印刷範囲に収まるようにデザインを設計しなければなりません。
一番小さいサイズに合わせてデザインを作るのが安さの秘訣

具体的には、展開したいエコバッグの中で「最もサイズが小さいバッグの印刷範囲」を基準にしてデザインデータを作成します。
例えば、展開する中で最も小さいエコバッグの印刷範囲が「幅160mm×高さ220mm」であれば、その枠内に収まるようにデザインのサイズを固定します。
このデータであれば、一回り大きなエコバッグの印刷範囲にも当然すっぽりと収まります。
このようにデータを作れば、1つの印刷版を使い回して両方のエコバッグを同時にプリントすることが可能になり、初期費用(版代)の重複を防げます。
なお、大きなエコバッグに印刷する際は、デザインの大きさ自体は変更できませんが、印刷範囲内であれば「右下に寄せる」「中央から下へずらす」といったレイアウトの配置変更は自由に行えます。
サイズごとにデザインの大きさを変えたい場合はどうする?
「小さいバッグには小さく、大きいバッグには大きく、それぞれ最適なバランスでデザインを印刷したい」という要望もあるでしょう。
デザインのサイズを変更したい場合には、主に次の2つの選択肢から選ぶことになります。
選択肢①:版を分けてクオリティを重視する(費用はアップ)
1つ目の方法は、各エコバッグのサイズに合わせてバランスよくレイアウトできるよう、それぞれ個別に印刷版を作成する方法です。
仕上がりのクオリティを最優先する場合、この選択は何の問題もありません。
ただし、エコバッグごとに版を新しく起こすため、作成する版の数が倍増します。
また、印刷の工程代金にも影響が出ます。一般的に印刷工程代金は、同一の作業ラインで一気に刷る枚数が多いほど1枚あたりの単価が安くなる仕組みです。
【100枚ずつ、計200枚を製作する場合のコスト比較】
- 同じ版を使用する場合:必要な版は「1版」。印刷工程はまとめて「200枚」の扱いとなり、単価が安くなります。
- サイズごとに版を変える場合:必要な版は「2版」。印刷工程は「100枚×2件」という個別扱いに変わり、割高になります。
予算に余裕があり、ノベルティとしての見栄えやブランドイメージを妥協したくない場合に選ばれる手法です。
選択肢②:版代がかからない「インクジェット印刷」を選ぶ
2つ目の方法は、フルカラー印刷などに用いられる「インクジェット印刷」を採用することです。
インクジェット印刷もシルク印刷と同様に、ブレやボケを防ぐための「印刷可能範囲」が設定されています。
ただしシルク印刷と大きく異なるのは、インクジェット印刷には「印刷版(型)」を作成する必要がありません。
インクジェット印刷は版代がかからない分、デザインの面積(サイズ)に応じて工程代金が変動するのが一般的です。
主に以下のような区分で料金が設定されています。
- 10cm × 10cm 以内
- A5サイズ以内
- A4サイズ以内
したがって、それぞれのバッグに合わせてデザインの大きさを変更したとしても、指定のサイズ区分(例:どちらもA5サイズ以内)に収まっていれば、デザインの大きさが違っても印刷工程代金は同じです。
ただし、シルク印刷と同じく、全体の製作枚数が多ければ多いほど1枚あたりの単価が下がる点には留意してください。
小ロットの発注で、かつサイズごとにデザインの大きさを最適化したい場合には、インクジェット印刷が非常におすすめです。
【応用編】エコバッグの「本体色」や「インクの色」を変えた場合の費用は?

サイズの変更に伴い、「同じお気に入りのデザインを使って、生成り(ナチュラル)のバッグとブラックのバッグを100枚ずつ作りたい」といった、カラーバリエーションの展開を希望されるケースも多く見られます。
エコバッグの本体色や、印刷するインクの色を変更した場合のコスト事情を解説します。
シルク印刷:インク色を変えると「色変更手数料」が発生
シルク印刷の場合、バッグ本体の色が変わっても、印刷するインクの色がすべて共通であればコストを低く抑えられます。
例えば「生成りのバッグ」と「ブラックのバッグ」の両方に、同じ「水色のインク」でプリントする場合です。
このケースでは、機械を止めずに200枚を一気に印刷できるため、1種類の手順として低価格で製作が可能です。
一方で、バッグの色に合わせてインクの色も変えたい場合(例:生成りには水色インク、ブラックには白色インク)は注意が必要です。
シルク印刷ではインクの色を変える際、一度印刷版をきれいに洗浄し、機械へ再セットする工程が発生します。
そのため、オプション費用として「色変更手数料」が追加され、全体のコストが上がってしまいます。
市販されている有名ブランドや量販店のエコバッグ(カフェや輸入食品店のノベルティなど)を見ると、本体のカラーバリエーションが豊富でも、印刷されているロゴの色はすべて「白1色」に統一されているケースが目立ちます。
これは、印刷コストを最小限に抑えるための非常に経済的で合理的な工夫です。
※なお、既製品ではなく生地の全面に印刷をしてからバッグを縫製する手法(フルオーダー)は、非常に大量の枚数を製作する場合に適用される特例的なプロセスとなります。また、エコバッグ本体自体の定価が異なる場合は、本体の差額分が別途加算されます。
インクジェット印刷:色を変えても追加費用なし
インクジェット印刷を選択している場合は、印刷色を変更しても特に追加料金は発生しません。
インクジェット印刷はパソコンからプリンターへデータを送って直接印刷する仕組みのため、色を変更する際は印刷データを差し替えるだけで済むからです。
版の洗浄や再セットといった物理的な手間がかからないため、エコバッグの色に合わせてインクの色を自由に変えたい場合でも、コスト面でのペナルティがありません。
予算内で理想のオリジナルエコバッグを作るための相談窓口

ここまで解説した通り、オリジナルエコバッグの製作費用は、以下の組み合わせによって複雑に変化します。
- 選択する印刷方法(シルクスクリーン / インクジェット)
- デザインデータの作り方とサイズ固定の有無
- 本体カラーとインクカラーの組み合わせ
- トータルの発注枚数
コストの計算や最適な仕様の選定は、専門的な知識が必要になる部分も多く、初めて担当される方にとっては難しく感じられるかもしれません。
コストばかりを最優先にしてデザインを小さくしすぎると、ノベルティとしての魅力が半減してしまうリスクもあります。
まずは「どのようなオリジナルエコバッグを作りたいか」という理想のイメージをお聞かせください。
当社では、お客様のご要望をベースに、予算内に収めるための具体的なアプローチ(版の共通化や印刷方法の切り替えなど)をご提案いたします。
お見積もりや仕様に関する疑問、データ入稿への不安などがございましたら、いつでもお気軽に下記の相談窓口よりお問い合わせください。専門スタッフが最適なプランをご案内いたします。
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