オリジナルエコバッグを作る上でのポイント -基礎編-
目次
- オリジナルエコバッグを作りたい!
- ■完全オリジナル製作のエコバッグ
- ■既製品を使用したエコバッグ
- 既製品のエコバッグにオリジナルプリントする時のポイント
- -保冷機能- 機能について
- -かたち- 機能について
- -コットン- 生地について
- -ポリエステル- 生地について
- -麻- 生地について
- -デニム- 生地について
- -不織布- 生地について
- -タイベック- 生地について
- -シルク印刷(1色・2色)- 印刷について
- -フルカラーインクジェット印刷(1色・2色・フルカラー)- 印刷について
- -フルカラー転写印刷(1色・2色・フルカラー)- 印刷について
- -コスト-
- -製作期間-
- オリジナルエコバッグを製作するためのポイントは、色々と細かいことを書きましたが、この4つの要素がとても重要になります。
- 1.どんなエコバッグ?(エコバッグの選定)
- 2.何を印刷する?(印刷方法の選定)
- 3.いつ必要か?
- 4.何枚必要か?
オリジナルエコバッグを作りたい!
ざっくりとしたイメージがある方、幼稚園・小学校などの卒業記念や、部活や様々な行事などの記念品としてオリジナルエコバッグを製作したい。様々な理由でオリジナルエコバッグのご製作を考えている方がいるかと思います。エコバッグを作ると言っても、生地やかたち、印刷方法なども様々です。また、作ったエコバッグを販売するのか?ノベルティとして配るのか?プレゼントなど、目的もそれぞれ違ってくるかと思います。製作する枚数もそれぞれ違ってきます。オリジナルエコバッグを作る上での基礎的なポイントを今回は説明したいと思います。
最初のポイントは、既にあるエコバッグ「既製品」と言われているエコバッグにオリジナルのデザインを印刷するか、生地を選んでかたちもパターンから作り、他にはないようなエコバッグ「完全オリジナル」の2つに分かれてくるかと思います。かたちを何種類か選んで、生地の色を選んで作るような「セミオーダー」タイプなどもございます。もちろん、完全オリジナルのエコバッグを作ることが理想となってくるかとは思いますが、寸法や生地など様々な仕様を設定する必要があり、時間もコストもかかるいわゆる「こだわりエコバッグ」となります。ある程度専門的な知識も必要になってくると思います。比べて、既製品のエコバッグにオリジナルプリントするかたちでの製作となりますと、それぞれのエコバッグに印刷範囲というのものが設定されておりまして、その範囲内に印刷したいデザインを作成し、入稿して頂ければ、オリジナルのエコバッグが製作できます。数量も少ない枚数から製作可能で、製作期間もかかりません。短納期で納品するサービスなどもございます。「セミオーダー」タイプとなると、ちょうどその中間という感じでしょうか。
■完全オリジナル製作のエコバッグ
メリット1:生地・かたちなど自分の要望通りに製作できる
メリット2:細部までこだわって製作できる
メリット3:生地に印刷してから縫製すれば印刷範囲にとらわれない
デメリット1:製作枚数が多い必要がある
デメリット2:コストが高い・製作期間が長い
デメリット3:専門的な知識が必要
完全オリジナルのエコバッグを製作したい方は、まず、製作枚数が多いというのが必須条件にはなってくるかと思います。300枚から製作できますが、3,000枚のご製作でも、同等の既製品よりも割高になってくるかと思います。また、製作期間を十分にとることができる必要もあります。最初の1枚をサンプルとして作り、確認して、量産品として確定するまでの期間も必要になってきます。十分なコストと時間をかけてこだわりのエコバッグを作りたい方にはおすすめです。
■既製品を使用したエコバッグ
メリット1:コストが安い
メリット2:製作期間が短い
メリット3:少ない枚数から製作できる
デメリット1:印刷範囲外に印刷ができない
デメリット2:カスタマイズができない
デメリット3:他とかぶる可能性がある
既製品のエコバッグにオリジナルプリントする場合は、どんなエコバッグが良いかの選定が重要になってくるかと思います。生地・かたち、たくさんございますので、何を優先にするか、また、印刷する内容も重要です。1色印刷なのか?フルカラー印刷なのか?生地によって、対応できる印刷方法なども異なってきますので、何を印刷するのか?1色印刷にも変換可能なのか?などは重要なポイントになってくるかと思います。やはり結果的には、圧倒的に既製品にエコバッグのオリジナルプリントをする方が多いです。既製品のエコバッグは本当に数が多いので、既製品のエコバッグ選びのポイントもご紹介します。
既製品のエコバッグにオリジナルプリントする時のポイント
1.機能・かたち(折りたたみ機能・保冷機能・肩掛け・マチが広い)
2.生地(コットン・ポリエステル・麻・デニム・不織布・タイベック)
3.印刷(1色・2色・3色・フルカラー印刷)
4.コスト
5.製作期間
-折りたたみ機能- 機能について
エコバッグといえば、コンパクトに折りたたみできるのがポイントという方も多いかと思います。大きく分類すると、マジックテープやゴムなどでまとめるタイプ、内ポケットなどのポケットに入れる形でまとめるタイプ。どちらも非常に人気があります。共通点はコンパクトにできるので、薄手の生地で作られたエコバッグが多いです。
-保冷機能- 機能について
お弁当などの食品を入れるイメージの方は、保冷機能のあるエコバッグを選ぶのが良いかと思います。内側にアルミ蒸着フィルムが施してあるので、生地に厚みが出るため、折りたたみコンパクトにするという部分ではちょっと劣ることが多いです。
-かたち- 機能について
エコバッグのかたちは本当に様々です。ショルダーストラップがついているような斜め掛けできるタイプや、持ち手が短め、長め、細い、太いなど、この辺はお好みになってくるかと思います。スーパーやコンビニなどのレジ袋と同じ形のタイプや、共通点としては、大きめ、薄手のエコバッグが人気です。持ち手は長めで肩からかけれるエコバッグも注目度高いです。
-コットン- 生地について
コットン生地で作ったエコバッグは、一番人気のエコバッグです。生地の厚みもオンスという単位で、4オンス~14オンスまであり、コットン生地の厚みで全く雰囲気の違ったエコバッグになります。4~6オンスくらいまでの薄手のコットンですと、折りたたむことができますので、エコバッグとしておすすめです。厚手のエコバッグは、普段のお出かけにも使えたるほどの厚みがあり、ミニサイズはランチバッグとしてもおすすめです。エコマークを取得しているものが多く、オーガニックコットンなどもあり、とてもエコです。バリエーションが非常に多いです。
-ポリエステル- 生地について
ポリエステルの生地で作ったエコバッグは、折りたたみ機能の付いたタイプが多いです。色もカラフルなものが多く、同じデザインで同じ印刷色なら、エコバッグの色を変更しても製作コストが変わらないので、カラーバリエーション多く製作することが可能です。ただ、プラスチックを減らすというところでのレジ袋有料化を考えると、ポリエステル生地はちょっとエコじゃないかもしれません。基本的には薄手のエコバッグが多いです。
-麻- 生地について
注目度の高い麻。コットンよりもちょっと茶色味が強い、ナチュラル感あるエコバッグです。エコな雰囲気が漂う、人気の素材です。リネン、ジュートなど、生地の種類もあり、ナチュラルな雰囲気のあるエコバッグを製作したい方にはおすすめのエコバッグです。ジュートは、生地の目が粗いので細かいデザインなどは印刷がつぶれてしまう可能性があるところが注意点です。
-デニム- 生地について
デニム生地は、青いインディゴデニム、水色のウォッシュデニム、ダメージ加工のヴィンテージデニム、ケミカルデニム素材がございます。生地は厚手でしっかりとした生地になります。使い込むと雰囲気の出るデニム素材。デニム素材は、色落ちがあるので取り扱いには注意が必要です。
-不織布- 生地について
いらない端材などを圧縮して作った生地です。コストは非常に安く、薄手のものが多いです。エコバッグとして何度も使用するというよりは、プレゼントや記念品など、何かの配布の時に入れる袋、アパレルなどの福袋としてもよく見かける素材です。
-タイベック- 生地について
デュポン社が開発した、タイベック生地。基本的には白い薄手の生地で、とても軽く、通気性もあり、強度もある生地です。白い防護服などはタイベックを使用していることが多いです。見た感じは何とも言えない紙のような薄い生地ですがアパレルやアウトドアなどのメーカーでは注目を集めている素材です。
-シルク印刷(1色・2色)- 印刷について
とても万能な印刷方法です。版という網目のあるシルクスクリーンというものを印刷する色ごとに作成し、インクを落として手で印刷する方法です。色数が少なく、印刷枚数が多い時にはとても威力を発揮します。版を作成する制版代がかかりますので、色数が多い場合や、枚数が少ない場合は、逆にコストが高くなってしまう印刷方法です。基本的にはどんな生地のエコバッグにも印刷できるとても万能な印刷方法です。生地問わず・1色印刷・大ロット向け。
-フルカラーインクジェット印刷(1色・2色・フルカラー)- 印刷について
写真やグラデーションなど、フルカラーでエコバッグにオリジナルデザインをプリントしたい場合に有効な印刷方法です。フルカラー印刷は、シルク印刷に比べてコストが上がるのですが、中では割と安価な印刷方法です。ナチュラル生地、色の薄い生地のコットン、リネンなどのエコバッグにしか対応できず、黒やネイビー、デニムなどの生地色の濃いエコバッグに印刷は向いていません。フルカラーインクジェット印刷は、版代金がかかりませんので、少ない枚数の場合は、1色印刷でもシルク印刷よりも安く製作できることが多い印刷方法です。小ロット、ナチュラルコットン向け。
-フルカラー転写印刷(1色・2色・フルカラー)- 印刷について
ポリエステルの生地にフルカラー印刷する場合によく使われる印刷方法です。転写シートにフルカラー印刷し、シートをエコバッグに熱で張り付けるという印刷方法。コスト的には割高になりますので、価格帯の低いエコバッグにフルカラー転写印刷をすると印刷代金の方がかかってしまう場合がありますのでご注意ください。大ロット・ポリエステル向け。
-コスト-
やはり一番気になるのがコストではないでしょうか。製作枚数が多い場合、目安としては、200枚以上の場合は、シルク印刷の1色印刷をすることがおすすめです。200枚未満の場合は、印刷するサイズにもよりますが、シルク1色印刷か、フルカラーインクジェット印刷を選択すると良いでしょう。製作枚数が多い場合は、シルク印刷が圧倒的にコストは安く抑えることができます。ただし、色数にも限界がありますので、グラデーションや色数が多い場合は、フルカラーインクジェット印刷がおすすめです。生地は、不織布が安く、その次に、薄手のコットン、ポリエステル、厚手コットン、麻、デニム、タイベックというのが目安になります。かたちについても、単純に言えば、小さいものほど価格は低くなります。
-製作期間-
オリジナルエコバッグの製作期間については、通常は2~3週間が一般的です。印刷したいデザインデータなどの不備があった場合なども考慮して期間を長めにとっておくことが重要です。ナチュラルコットン生地のエコバッグは、シルク印刷、インクジェット印刷関係なく、短納期対応しているものが多いです。お急ぎの場合はお早めに相談することが重要です。
オリジナルエコバッグを製作するためのポイントは、色々と細かいことを書きましたが、この4つの要素がとても重要になります。
1.どんなエコバッグ?(エコバッグの選定)
2.何を印刷する?(印刷方法の選定)
3.いつ必要か?
4.何枚必要か?
お問い合わせする際には、この4つの中で決まっていることがあればひとつでもお伝え頂ければ、要望に沿ったアドバイス・提案を受けることができるかと思います。
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