エコバッグのオリジナル印刷は「色数」に注意!紙の印刷とは違う数え方と費用を解説
エコバッグのオリジナル印刷は「色数」に注意!紙の印刷とは違う数え方と費用を解説
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エコバッグのオリジナル製作を検討する際、まず直面するのが「印刷方法」と「色数」の選択です。
「紙の印刷と同じ感覚でデータを作ったら、見積もりが高くなってしまった」 「1色印刷でお願いしたのに、データ上では2色扱いになると言われた」
このような戸惑いの声をよく耳にします。実は、エコバッグで一般的な「シルクスクリーン印刷」は、紙のフルカラー印刷とは色の数え方が根本的に異なります。
この記事では、エコバッグへのオリジナル印刷における色数の考え方や、コストを抑えるためのデータ作成の注意点について詳しく解説します。
エコバッグの主流「シルクスクリーン印刷」とは?

エコバッグの素材(コットン、ポリエステルなど)を問わず、最も一般的に用いられるのが「シルクスクリーン印刷」です。
シルクスクリーン印刷は、色ごとに専用の「版」を作成し、インクを直接刷り込む手法です。耐久性が高く、大量生産時にコストを抑えられるというメリットがあります。
しかし、紙の印刷で一般的な「CMYK(4色の掛け合わせ)」とは、色の捉え方が大きく違います。この違いを理解することが、納得のいくバッグ製作への第一歩です。
ケース1:黒1色データの比較(紙:1色 / シルク:1色)

まずは、最もシンプルな「黒1色(K100%)」のイラストデザインを例に考えてみましょう。
紙の印刷の場合
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のうち、ブラック(K)のみを使用します。そのため「1色印刷」として扱われます。
シルクスクリーン印刷の場合
黒のインクを1種類用意し、1つの版を使ってプリントします。こちらも同様に「1色印刷」です。
ポイント:シルク印刷では、インクを調合して色を作ります。黒以外でも、青やピンク、オレンジなど「単色のインク」で濃淡なく表現されていれば、すべて1色印刷の扱いです。
ケース2:グレー(K30%)を含むデータの比較(紙:1色 / シルク:2色)

次に、黒のアウトラインの中を「30%の濃度のグレー」で塗りつぶしたデータを見てみましょう。ここから紙とエコバッグで差が出てきます。
紙の印刷の場合
ブラック(K)のインクを薄く網状に配置(網点処理)することで、グレーを表現します。使うインクはブラックのみなので、扱いは「1色印刷」のままです。
シルクスクリーン印刷の場合
シルク印刷は、基本的にインクの濃淡を調整してプリントすることができません。
- 1色目:黒のインク
- 2色目:黒に白を混ぜて作ったグレーのインク
このように「2種類のインク」と「2つの版」が必要になります。
したがって、紙では1色のデータでも、エコバッグでは「2色印刷」になり、費用(版代)も2倍かかる点に注意が必要です。
ケース3:茶色(CMYK混合)データの比較(紙:4色 / シルク:2色)

では、黒のアウトラインの中を「茶色(CMYKの掛け合わせ)」で塗りつぶした場合はどうでしょうか。
紙の印刷の場合
茶色を表現するためにCMYKすべての色を混ぜ合わせるため、「4色印刷(フルカラー印刷)」の扱いになります。
シルクスクリーン印刷の場合
あらかじめ調合して作った「茶色のインク」を1色として数えます。
- 1色目:黒
- 2色目:調合した茶色
結果として、こちらは「2色印刷」で済みます。
このように、シルク印刷では「どんなに複雑に混ぜ合わせた色でも、完成したインクの数が印刷色数になる」という大きな特徴があります。
フルカラー写真やグラデーションを印刷したい場合

写真や多色使いのイラスト(例えば10色以上使用しているもの)は、シルクスクリーン印刷には不向きです。
シルク印刷が難しい理由
- 版代が高額になる:10色使えば10枚の版が必要です。
- 表現に限界がある:人物の肌の階調や、繊細なグラデーションの再現が困難です。
もし、どうしてもフルカラーのデザインをエコバッグに再現したい場合は、以下の印刷方法を検討しましょう。
| 印刷方法 | 特徴 | 適したケース |
| インクジェット | 生地に直接プリンターで印字する。 | 小ロット・多色・写真など |
| 転写プリント | 専用シートに印刷し、熱で圧着する。 | 発色重視・小ロットのフルカラー |
これらは版を作成しないため、1枚あたりの単価はシルク印刷より上がりますが、色数を気にせず自由にデザインできるのが魅力です。
疑問:白黒写真のプリントは「1色印刷」になる?

「白黒写真なら黒インク1色で安く作れる」と思われがちですが、エコバッグのシルク印刷では注意が必要です。
紙とエコバッグの再現性の違い
- 紙の場合(1色):黒インクの密度を細かく調整(網点)することで、1色でも写真の滑らかな階調を表現できます。
- エコバッグの場合(多色):シルク印刷はインクの濃淡調整が苦手です。写真のグレー部分を再現するには、複数のグレーインク(複数の版)を用意しなければ、色が潰れてしまいます。
写真を綺麗にプリントしたい場合は、シルク印刷ではなく**「フルカラー印刷(インクジェットや転写)」**を選びましょう。紙では1色扱いのデータでも、エコバッグではフルカラー扱いになるのが一般的です。
失敗しないための「入稿データ」と「色の指定」について

シルク印刷の色指定では「PC画面の色」がそのまま仕上がるとは限りません。モニターの種類や設定によって、色の見え方は大きく異なるからです。
こだわりの色を忠実に再現したい場合は、世界共通の「PANTONE(パントン)」、または日本で一般的な「DIC(ディック)」のの番号で指定することをおすすめします。
指定方法のコツ
- パスデータ(Illustrator)で作成する:色ごとにレイヤーを分けておくとスムーズです。
- カラーコードを添える:「この部分はPANTONE 123Cで」と指定があれば、職人がその番号に合わせてインクを調合します。
「自分のデータの作り方で合っているか不安」という方もご安心ください。弊社カプセルボックスでは、Adobe Illustratorのパスデータをお送りいただければ、専門スタッフが最適な版分けと色指定をサポートいたします。
まとめ:後悔しないエコバッグ製作のために
エコバッグの印刷費用は「版の数(インクの種類)」で決まるため、紙の常識とは異なります。
オリジナルエコバッグ製作において、予算を抑えるコツは「いかに少ない色数で効果的なデザインを作るか」にあります。もし、色数や入稿データのことで迷われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
カプセルボックスは15年以上の実績を活かし、お客様のデザインに最適な印刷方法をご提案します。
・インクジェット印刷サービスはこちら
※参考:PANTONE公式 カラー検索ツール(Color Finder)
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